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軋む愛

国家資格を取得し、また、平凡な日常が戻るはずだった。

しかし、義母に乳がんが発覚した。早期ガンで、部分摘出で完治するというステージ1。しかし、念のため、放射線治療をやりますか?という医師からの説明だった。義母は車の免許がない。放射線治療を受けるためには、車で1時間程にある総合病院へ行かなくてはならない。しかも、週5日それを5週間やるというスケジュールだった。その説明を受けて、誰がその送迎をするのか?という問題があるわけだが、必然的に、長男の嫁である私にそのお役目が来たわけだった。

当時、義弟も近所のマンションを購入し別に暮らしていたが、サラリーマンであるため、当然できない。看護師をしていた私なら、夜勤があるため、昼間自由になると考えたのだろう。私も、私がやるのだろうなぁと思わざるを得なかった。

しかし、仕事がないジェイソンはそこに名乗りを上げなかった。それどころか、朝起きもしない。自分の好きな時間に、それも昼過ぎだっただろう、適当に起きて、何もしないでいた、ように私には見えていた。この事実が、私の気持ちを軋ませていった。

手術に関する検査も、結果説明も、その後の説明も、その後の放射線治療も、家の事も、子供の事も、仕事も、全て一気に私に降りかかってきたように感じていた。

それは、苦しい日々だった。その苦しい日々を支えてくれるものは、何もなかった。助けてくれる人もいなかった。そして私は、この状況を作り出している、義母やジェイソンや義弟に絶望し、ますます軋んでいった。

それでも、私はいい嫁でいたかったし、いい妻でいたかったし、いい母でいたかった。そして、そう思われたかった。感謝して欲しかった。よくやってると認めて欲しかった。私の友達は皆、口を揃えてそう言ってくれたが、私が言って欲しかったのは、私の一番身近な人たちだった。


夜勤の前、夜勤の後、休みの日、全てが義母の治療ありきのスケジュールとなり、休む間も無く、子供たちの行事や習い事、そして家事と、自分の時間は無くなっていった。そして、それを当然と考えているようなジェイソンや義母の態度が、私を更に被害妄想へ駆り立てたのだった。


ある時、その日は、夜勤明けで治療に出かけたのだが、帰りの車中、

たまには友達に会いに行きたい、送って行って。そして、夕方迎えに来てよ。

と言われたのだった。その日は、夕方から子供の習い事があり、送迎しなければならなかった。その間に、家事もやらなければならなかったし、何より夜勤明けで休む暇もなかった。それを全て分かって、義母はこう言っているのだった。でも、いい気晴らしになるだろうと、快諾し、電話して、と言って送って行った。しかし、いくら待っていても掛かってこないし、電話しても繋がらない。やることが立て込んでいる私は、迎えに行った。すると、

そんなに怒らなくてもいいじゃんねぇ、まったくねぇ。

と、その友達と義母は私に言ったのだった。

私の中で張り詰めていた何かが切れた。どうしてこんな言われ方しなきゃならないのか?私は暇なわけじゃない。あんた達みたいに暇じゃないんだ!という思いが溢れた。その日から、大して仲良くもなかった私と義母の関係性は、最悪なものへと変わっていった。


今まで、私や長男へ言った数々の言葉達が、トゲのように私に突き刺さる感覚があった。忘れたくても忘れられない、つまりは許したくても許せないという事だった。

そして、そういう状況の中で、私を助けてくれないジェイソンを心底嫌いになっていった。どうして、苦しい時に助けてくれないのか?自分の親なのに、どうして何もしようとしないのか?

そこには一切愛を感じなかった。

ただただ、軋む気持ちだけが存在した。

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